(2)若手シンポ

24日(土)13:30〜15:00

総会二日目の午後、総会議事の前に「若手シンポ」が持たれます。この企画のねらいについて紹介します。
 地球温暖化による異常気象、豪雨による水害の多発、活動期に入ったといわれる地震活動、さらに、砂漠化・水不足、海洋汚染などの地球規模での環境問題など、今、地質学に関わる課題は多く、同時に地質屋に対する期待も大きくなっています。これら課題に立ち向かうのは、これからの世代を担う若手地質屋です。
 地団研の創設は1947年,東京総会は第73回総会になります。これまで地団研は、創造・普及・条件づくりの活動に取り組み、その社会的役割を果たしてきました。これらを継承・発展させることが、若手地質屋に求められています。
 しかし、一方で、若手地質屋をとりまく環境には厳しいものがあります。研究者にとっては任期付きのポスドク制度や、地質系コンサル業界では社会・経済状況から就職先への影響もあり不安定です。いっぽう、教育関係では地学教員の採用の減少などがあり、若手の地質屋には決して明るい未来が待っているわけではありません。このような状況の中で、がんばっている若手地質屋にスポットを当てたシンポジウムを企画しました。
 修論・卒論に取り組む学生会員の報告を中心に、いままでがんばってきたベテラン会員からの発言なども取り上げるプログラムを考えました。総会議事前の限られた時間でありますが、若手地質屋のおかれている状況を共有して、これからの地団研の創造活動、普及活動、条件づくりについて考える機会にしていきたいと思います。
 会員の高齢化が進む中、地団研の世代交代の場として、若手とベテラン会員との交流の場となることを期待しています。

若手シンポ「ともに学ぼう若手会員」

プログラム

  • 13:00〜   若手シンポ開催について……世話人会・相澤雄流(福島支部)
  • 13:10〜   大谷石採掘貯留水野の冷熱利用プロジェクトにおける卒論と修論……霜山 竣(福島支部)
  • 13:20〜   兵庫県姫路市南東部に分布する後期白亜紀カルデラ埋積層……毛利元紀(大阪支部)
  • 13:30〜   東海大海洋地球科学科における地質学教科の状況……鈴木健太(静岡支部)
  • 13:40〜   これまでの地団研活動を通して学んだことと今後の抱負……金子翔平(福島支部)
  • 13:55〜   地質技術者の仕事 劣等生の32年間の奮闘記と若手への期待……大河内 誠(新潟支部)
  • 14:10〜   若手に伝えたいこと,期待すること……石井正之(北海道支部)
  • 14:30〜   総合討論とまとめ(司会;相澤雄流)
    〈15:00   終了〉

          世話人:相澤雄流、金子翔平、霜山 竣、中山俊雄(東京支部)