地学団体研究会Web::定期刊行物
地学教育と科学運動バックナンバー
2015年 特別号
『地学教育と科学運動』特別号(2015年6月)
わたしたちが取り組んだ災害調査—新潟をおそった地震と豪雨—
口絵1:新潟県の地形区分と団体研究でとりくんだ地震・水害の被害調査(1995~2011年)
口絵2・3・4
まえがき
本書で使用している略式用語・キーワードと執筆者
- 第1部 新潟県中越地域に発生した中越地震と中越沖地震
- 1.二つの地震の発生
- 1)地震に遭遇した会員の体験
- 2)二つの地震の特徴と被害の概要
- 2.地震被害調査のとりくみ
- 1)中越地震
- 2)中越沖地震
- 3.被害調査から明らかになったこと
- 1)中越地震の被害の特徴
- 2)中越沖地震の被害の特徴
- 3)地震災害の規則性
- 第2部 被害調査結果の普及活動
- 1.地団研総会などへの報告と専報の出版
- 1)専報54と第59回地団研清水総会
- 2)専報57と第62回地団研東京総会
- 2.市民向けの普及活動
- 1)中越地震調査結果の市民向け報告会
- 2)中越沖地震調査結果の普及
- 3)中越沖地震と柏崎刈羽原発
- 3.地域の地学愛好会の活動
- 1)越路・大地の会
- 2)糸魚川・フォッサマグナミュージアム友の会
- 3)新津・石油の世界館友の会
- 4.罹災体験集の出版
- 1)「語りつぐ10.23」の出版—新潟県越路大地の会—
- 2)中越地震体験集「谷高生のさけび」の刊行
- 5.普及活動の課題
- 第3部 災害調査活動と科学運動
- 1.調査団の背景にあった新潟支部の歴史
- 1)継承されていった地域団研・大団研
- 2)普及を太い柱に—組織を動かす経験の蓄積—
- 3)団研の継続と発展—地域の地形・地質情報の蓄積・共有の進展—
- 4)災害・公害・環境問題のとりくみ
- (1)地震被害の調査
- (2)地すべり・水害被害の調査
- (3)各地における開発と環境問題のとりくみ
- (4)タンカーの重油流出事故のとりくみ
- (5)風力発電建設反対のとりくみ
- (6)地域の自然への関心と多面的なとりくみ
- 2.中越地震以前の災害調査の経験とその継承・発展
- 1)福島潟地震の被害調査
- 2)三条水害(2004年)の調査
- 3.団体研究法の優位性
- 4.地震の被害調査から学んだこと
- 第4部 今後の活動と展望—住民と進める科学運動—
- 1.今後の課題
- 1)調査団の高齢化
- 2)若い世代が参加しやすい環境づくり
- 3)調査は罹災者との信頼関係を築いて
- 4)新聞・テレビなど報道の役割
- 5)災害調査における学際的知識の必要性
- 6)災害調査結果を市民のものに
- 2.地域住民の自主的なとりくみ
- 1)長岡市・高町団地
- 2)十日町市・トンネル直上の被害と裁判
- 3)柏崎市・山本団地
- 4)三条市・五十嵐川の水害(2011年)
- 5)津南町・竜ヶ窪湧水のウォタービジネスと住民運動
- 3.住民と進めた長野県北部地震の被害調査
- 付近隣支部から地震被害調査に参加して
- 中越・中越沖地震の災害調査に学んで
- 中越・中越沖地震調査団の調査に参加して
- 中越沖地震被災地調査に参加して
- 引用文献
- あとがき