地学団体研究会Web::出版物>地学ハンドブック>各号別詳細

地学ハンドブック26  改訂版 平野の地下のしらべかた

地学ハンドブック一覧を表示

著者判型ページ数頒価送料
応用地質研究会A5判99頁500円240円
handbook26_200.jpg

旧版のハンドブック10「平野の地下のしらべかた」の改訂版です。
旧版との違い:B5判からA5判へと大きくなり、白黒印刷からオールカラー印刷になり、大変見やすくなりました。しかも、頒布価格は1,000円から500円へと半額になりました。
旧版出版後の約20年間の最新の情報、とくに、東北地方の地震関連の情報や、インターネットの普及に伴う情報収集方法の追記をおこないました。
本書の特徴:私たち人類の重要な生活の場である平野を構成する主な地層は第四紀の地層です。平野は洪水、高潮、崖崩れ、地震、地盤沈下などの被害をうけやすい場です。このような平野の地質を調べることは、そこに住む人たちにとって大変重要なことです。
平野の地下の地層は、地表ではほとんど見ることができないため、ボーリング調査が主な調査方法になります。ボーリング調査では、複数地点のボーリング資料を基にして連続した地質断面図を作成し、地下地質を明らかにします。
本書では平野の地下を調べる方法としてのボーリング調査を中心に具体的な調査方法と調査結果のまとめ方のポイントを紹介しました。すでに実施されているボーリング資料の入手方法についても紹介しました。また、ボーリング調査結果などから現在作成されている既存の地盤図に焦点をあて、その活用・利用法と問題点を整理しました。 このように本書は、地質調査を専門に行っているボーリング技術者や地質コンサルタン卜の人たちだけでなく、学校の先生や高校の地学クラブの生徒、さらには地盤に関心のある市民の方々にも理解していただけるように編集しました。
本書が、みなさんの足元の地下を調べることにお役にたつことができれば幸いです。

【もくじ】

  • Ⅰはじめに
  • Ⅱ平野の調査の歴史
    • 1.国土開発・自然災害と平野の調査の移り変わり
    • 2.災害における調査の事例
  • Ⅲ平野の地下の調査方法
    • 1.地形と地表地質の調査
    • 2.機械ボーリング
    • 3.ハンドオーガーボーリング
    • 4.物理探査
  • Ⅳ試料の観察と柱状図の作成
    • 1.試料の種類
    • 2.試料の整理
    • 3.柱状図の基本的なつくりかた
    • 4.試料の観察と記載の方法
    • 5.分析用試料とその採取法
  • Ⅴ調査結果のまとめ方
    • 1.既存資料の整理
    • 2.断面図の作成(柱状図から断面図へ)
    • 3.地質断面図の作り方(具体例)
  • Ⅵ地盤情報の活用・利用方法
    • 1.地盤情報とは
    • 2.地盤情報の利用方法と問題点
    • 3.望まれる地盤図のありかた
  • Ⅶ.おわりに
  • 参考図書・参考文献/用語解説/索引

地学ハンドブック一覧を表示