(2)科学運動シンポ

8月19日(日)9:10~11:50 大ホール
テーマ:高レベル放射性廃棄物の地層処分を考える

ねらい:地団研としてはこの地層処分問題に取り組んできた経験はいままでほとんどありません。「科学的特性マップ」が2017年7月に公表された段階で、「科学的特性マップ」を考える会(以下考える会;今後会の名称の変更も検討)を結成し、高レベル放射性廃棄物の地層処分の問題や「科学的特性マップ」の問題点を整理しながら、その非科学性について議論してきました。

シンポジウムでは、原発問題に取り組んでいる各地の経験を紹介していただき、経験を参加者のみなさんと共有したいと思います。総合討論では、今後の活動の一つとして小冊子の作成も提案する予定です。これらをもとに、地団研の高レベル放射性廃棄物の地層処分に対する考えや、しいては原発問題に対する立場を学界内で明確にしたいと思います。今後の、市民とともにおこなう活動にも役立つシンポジウムにしていければと考えています。

世話人:斉藤尚人(千葉支部)、赤井純治(新潟支部)、中山俊雄、松本俊幸、方違重治(以上東京支部)、井内美郎・関根一昭(以上埼玉支部)

プログラム

9:10~9:35 全体報告

・「シンポの目的、プレシンポの内容をうけて、高レベル放射性廃棄物とは何か、その地層処分を押し進める『科学的特性マップ』に至る経緯、地層処分の問題点(学術会議の報告のレビュー、活断層や地下水流動の捉え方、原発・核燃料サイクル政策の問題点)」 斉藤尚人(千葉支部)・世話人会

9:35~10:55 話題提供

・「東京でのNUMOの対話集会と東京の地盤から見た『科学的特性マップ』の問題点」 中山俊雄(東京支部)

・「埼玉県におけるNUMO対話型説明会および『科学的特性マップ』の問題点と高レベル放射性廃棄物の保管に関する提案」 関根一昭(埼玉支部)

・「福島第一原発汚染水問題から見えてくる地層処分の問題点」 柴崎直明(福島支部)・福島第一原発地質・地下水問題団体研究グループ

・「柏崎刈羽原子力発電所の活断層問題の教訓と市民との活動について」 大野隆一郎(新潟支部)

10:55~11:50 総合討論
コメント

・「地惑連合での地層処分問題の議論」 井内美郎(埼玉支部)

・「大阪・神戸でのNUMOの対話集会と『科学的特性マップ』の問題点 佐藤隆春・田結庄良昭(大阪支部)

・「市民と考える地層処分問題(埼玉での事例)」 末永和幸・小林忠夫(埼玉支部)

・「HLRW問題への学術会議報告の視点と地団研で小冊子作成の提案」 赤井純治(新潟支部)

意見交換

・「考える会の活動内容、今後の原発問題への取り組み方(考える会の活動に関係)などの意見交換」